『貧困体験談』では貧困を体験された方から寄せられた声をご紹介します。
貧困体験を寄せてくだった方のプライバシー保護のため、一部フェイクを入れている事をご了承ください。
貧困状態になってしまうと、つい「自分だけが辛い」って思っちゃうんですよね。
実際に頑張っている「誰か」の体験談を読むことで「自分だけじゃない」「私も頑張ろう」と思ってもらえる事を願って止みません。
30代で生活保護の元SEです。
どうも。生活保護を受けて暮らしている税金泥棒のクズ野郎です。
生活保護貰って暮らしています。
年は37歳です。中年って言われても腹が立たなくなりました。実際、見るからにオッサンですし。
今日は躁入ってるんで、お話出来ると思います。前回はせっかく来てもらったのに、何の話も出来なくてすいませんでした。
鬱が酷い時は駄目なんです。
鬱が酷くなると死にたくなるって言われますけど、俺の場合は布団から出られなくなるんです。
食事もしないし…って言うか出来ないし、トイレも這って行くような感じ。無気力の絶頂って言うのかな。
おかげで元気になりましたよ。病院とアパートを行ったり来たりしてる…って感じです。
無職になる前はSEやってました
鬱で無職になる前はSEやってました。
ブラックな業界でストレス溜まり過ぎちゃうんでしょうね。生活ペースもガタガタだし。俺は身体を伸ばして眠れないのが辛かったな。会社に寝袋置いてました。
今にして思えば異常な状況なんですが、それが普通になっちゃってたから異常だとは思わなかったんですよね。
鬱になる人って大抵そうなんじゃないかな？ 「みんなこんなものだろう」くらいに思っていたら、ある日突然どうしようもなくなる…みたいな。実際、俺もそんな感じだったんですよね。
病院へは当時付き合ってた彼女が連れて行ってくれました。あ…今はもう別れてますけど。あの時、彼女が無理やり病院に連れて行ってくれなければ、もっと酷い事になってたかも知れません。
鬱が酷くなって仕事は辞めました
辞めるって言うよりも行けなくなっちゃったんですよね。
辞めた時はむしろ俺の方が責められましたもん。
抱えてる案件、全部放棄しちゃった訳ですからね。でも、入院しちゃったもんだから、どうしようも無かったんです。
最初は休職扱い…って事になってたんですが、なし崩し的に退職させられました。
どの道、仕事なんて出来る状態じゃなかったんですけどね。
貯金が底をつき生活保護を申請しました
だけど、当たり前なんですが、貯金も底をついちゃって。
俺、帰る実家もないんですよ。両親とも死んじゃってるもんで。頼れる親戚もいないし、生活保護を申請することにしました。
生活保護って若いと申請してもなかなか出ない…って聞きましたけど、俺は運が良かったのかな？ 診断書出したらアッサリ決まりましたよ。
働けないって医者が言ってくれてるんですもん。役所も何も言ってこないですよ。
生活保護を受給出来て、今はちょっとだけ働いてます
……とは言うものの、実は軽く働いてます。
ケースワーカーに勧められたんで、「社会復帰への足掛かりに」って名目で週3で3時間ほど働いてるんです。
俺みたいな人間が行く施設があるんですよ。
障害者とか俺みたいなヤツらが行く作業所みたいなとこで袋詰作業やってます。
収入はバイト以下ですよ。だって作業所ですからね。まぁ、暇つぶしみたいなもんです。収入は生活保護費から引かれますが、正直どうでもいいやって感じですね。
金の出所が変わるだけで、結局のとろ生活保護で暮らしてる事には変わりないですから。作業所なんで、鬱が酷い時は行かなくても問題ないんで気楽なもんです。
SEやってた頃よりマシなんじゃないですかね。
担当のケースワーカーからは「病気を治して社会復帰しましょう」って言われてますけど、俺はこのままで充分だと思ってます。
医療費はタダだし、食べるに困る訳じゃないし。特に趣味とかも無いですしね。
鬱が完治したら嬉しいな…って気持ちはありますけど、完治したらしたで、また働くのかと思うと微妙ですよね。
こんな事言うと、怒られちゃうけど、このままでいいかな…って思ってます。
俺、誕生日が着たら40歳なんです。40代になっても生活保護から抜け出せる自信がないんですよ。
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