夫の借金癖が耐えられなかったり、DVを受けている等の理由から「夫と離婚したい」と考えている女性は多いかと思います。
自分も働いている女性の場合、比較的離婚に踏切りやすいのですが、子育てに専念している専業主婦の場合、経済的な理由から離婚を諦めてしまうケースがあります。
- 離婚したいけどお金がない。
- 離婚したいたけど行くところ(住む場所)がない。
- 離婚したいたけど頼れる親や親戚はいない。
仕事を持たず、子どもを抱えた女性が離婚するとなると、現実的に問題が山積みなんですよね。
そんな時は是非「母子生活支援施設」を利用して戴きたいと思います。
母子生活支援施設は児童福祉法に基づいて運営されている、児童福祉施設で住む場所のない母子にとって「駆け込み寺」のような役割を果たしてくれています。
住む場所はもちろんですが、自立に向けてカウンセリングや就職支援を受けることが出来ます。

母子生活支援施設ってどんなところ?
専業主婦の方が「母子生活支援施設に入りたい」と思ったら、まずはお住いの地方自治体(市役所・区役所・村役場)の窓口に行くか、電話で問い合わせして相談してみてください。
「役所の人に相談するなんて、ちょっと嫌だよね…」
そんな風に思われるかも知れませんが、実際に母子生活支援施設に入所するとなると、お話を進めてくれるのは、同じような境遇の女性を支援してきた専門のスタッフですから安心ですよ。
母子生活支援施設を利用する女性は意外にたくさんいるんです。
自分にとっては大変な経験ですが、専門のスタッフからすると「たくさんいる利用者の1人」に過ぎません。気負わず相談してみてください。
母子生活支援施設ってすぐに入れるの?
最初に「母子生活支援施設は駆け込み寺のような存在」と書きましたが、実際に入所するとなると「大変な状況だからすぐに入れる」とはいきません。
NPO法人等が運営している「DVシェルター」的な施設の場合、緊急に入所することが出来ますが、公的機関が運営する母子生活支援施設の場合、申込みをしてからかなり待たされることになります。
つい先日、相談を受けた女性の場合、市役所に相談を申し込んでから母子生活支援施設に入所するまで1ヶ月かかっています。


ある女性のケース
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1市役所に相談する
役所の窓口に行って事情を説明します。
この日は母子生活支援施設の概要について聞いただけで帰宅。
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2カウンセリング
専門家の面談、カウンセリングを受けます。
自分の状況を説明し、母子生活支援施設への入所についての説明を受けます。
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3施設の見学
入所する母子生活支援施設へ見学に行きます。
もし実際に「やっぱり、ここで暮らしたくない」と思った場合は断ることも可能です。
入居を希望する場合は引っ越しの準備をはじめます。
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4入居
母子生活支援施設への正式な利用が承認されたら、入居することが出来ます。
母子生活支援施設に入居後は、専門家の支援を受けながら自立を目指します。

早めの相談がオススメです
子育て中の専業主婦の方が「夫と離婚したい」「DVから逃れたい」と思っているのであれば、公的機関に早めに相談することをオススメします。
母子生活支援施設への入居は途中で尻込みするようならキャンセルすること可能です。
「今すぐ利用したい」と思ったとしても、「実際に入居出来るのは先になる」と言うことを考えると、相談は1日でも早くするのが得策です。