日本は現在、女性の貧困が大きな社会問題になっています。「毎日、必死で働いているのに生活が楽にならない」そう感じている女性は少なくありません。
平成26年に厚生労働省が発表した年齢別の平均賃金をご覧ください。
25~29歳の女性:218万4000円
30~34歳の女性:235万1000円
35~39歳の女性:247万9000円
40~44歳の女性:255万4000円
45~49歳の女性:263万5000円
もちろん、この中には夫婦共働きで「パート程度の収入があればいいの」と言う人も含まれますが、シングルマザーで頑張っている女性も多く含まれています。300万円以下の年収と言っても、住んでいる地域によって意味合いが違ってくるのですが、好意的に見ても多い収入だとは言えません。
子どもを育てるのはキツイですよね
日本は先進国なのに……
世界的に見ると、日本のひとり親世帯貧困率は先進国33カ国のうち、アメリカ、スペイン、イタリアを上回る状態でぶっちぎりのトップクラス。
イタリアより酷いなんて驚きよね
子どもの貧困=親の貧困
ユニセフ・イノチェンティ研究所の調査(厚生省のデータとは算出方法が異なる)によると、日本の貧困率は14.9%で、調査した35カ国の中で9番目の高さなのだとか。
しかも先進20ヶ国の中でみると、ここでもアメリカ、スペイン、イタリアに次いで4位と言う位置にあります。
一般的に「子どもの貧困」と言うと、子どもの問題のように捉えられてしまいますが、子どもを育てている親が貧困状態にある……とも言えるでしょう。特に多いのは1人親家庭。最初にご紹介した年齢別平均賃金から考えても、女性が1人で子どもを育てるのがどれだけ大変な事かお分かりになるかと思います。
子どもを育てるのって大変ですよね
貧困だからって駄目じゃない!
貧困状態にある人は「貧困なのは自分が悪い」と思ってしまう傾向にあります。
しかし、こうやって1つ1つのデータを見てみると「貧困に陥ってしまうのは、その人に問題がある」とは言い切れない事が分かります。
「生活が苦しいのは自分の力が足りないからではないか……」と悩んでおられる方も多いかと思いますが「自分が悪いから」という考えは捨てて戴きたいと思います。そして、本当に苦しい時は公的な支援を頼って戴きたいと思います。
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