「貧困家庭に生まれた子どもは学力が低くなる」なんて話、聞いた事ありますか?
ヤフーのトップニュースに掲載されていたのですが、北海道と北海道大学の調査によると「低所得世帯の子どもの4割が学校の授業が分からない」との調査結果が出たようです。
「貧困の連鎖」という言葉がありますが、実現代の日本では学歴と収入は密接に関係していると言っても過言ではありません。
今回は出来るだけお金をかけずに子どもの学力を上げる方法について考えてみたいと思います。
貧困の連鎖を断ち切るための学力アップ
「貧困家庭」とザックリ言っても、ご家庭によって状況は様々です。
一般的に貧困家庭は「お金がない」「両親とも学歴がない」と言われていますが、貧乏暇なしと言われるように「子どもと接する時間がない」と言うとろこも問題ではないかと思います。
「生活が苦しい」と言うママ達と話をしていると「仕事で疲れて帰ってくるので子どもにかまう時間がない」と言う方が多いのではないでしょうか?
そうは言って貧困の連鎖を断ち切るためには、どこかで頑張らないといけないんですよね。
なかなか難しいかと思うのですが、簡単に出来ることからはじめてみませんか?
地方自治体・NPO法人等の学習支援を受ける
これらは無料、もしくは安価な負担で子ども達が塾のように学習出来る機会を提供してもらうシステムです。
https://kidsdoor.net/
しかし残念な事に学習支援の体制は地域格差があって「どこでも受けられる」と言う訳ではありません。
都市部は比較的充実しているのですが、地方に行けば行くほどそういうシステムが無い場所が多いようです。
ネットで検索しても良いのですが学習支援を行っている団体が必ずしもネットに情報を載せているとは限りません。
「そんな事、聞くのは恥ずかしい…」なんて悠長な事を言っている場合ではありません。それに役所は「そんな事を聞く所」なので、どんどん聞いてみてください。
「貧困家庭の学習支援をしている団体等があれば教えてください」と聞くだけでOK。学習支援をしている団体があれば教えてくれます。
「役所に電話して聞くなんて無理」と言う場合は「学習支援 子ども ○○市(区)」で検索してみてください。
自力でどうにか頑張る
しかし1ヶ月数万円の塾の月謝を払えない…と言う場合は自力で頑張るしかありません。
インターネット上には無料で学習プリントを配布しているサイトがいくつかあるので活用してみてください。
http://print-kids.net/
ちびむすドリル(中学生)http://happylilac.net/highschool.html
比較的安価な通信教育
塾が無理なら比較的安価に続けられる通信教育はいかがでしょうか?
がんばる舎の通信教育は、幼児680円、小中学生800円から受講出来ます。
採点は自宅でするしかないのですが、何よりも安さが魅力です。
お値段が安い分『進研ゼミ』やZ会に較べるとプリントの仕様が地味ですが教材はしっかりしています。
昔からある「ポピー」もオススメです。
ポピーはがんばる舎よりカラーページが多く、見た目的には子ども受けするのですが、その分、がんばる舎より少しお高くなっています。
「通信教育なんて…」と思われるかも知れませんが、毎月コツコツ積み上げていくけでも、随分違ってきます。
- 子どもに机に向かう習慣を身につける
- 子どもに「勉強はしなくちゃならないものだ」と言う意識付けをする
……これだけでも成績が随分違ってきますよ。
ポピーと進研ゼミの受講料の比較
学年 | ポピー | 進研ゼミ |
1年生 | 2,700円 | 3,343円 |
2年生 | 2,800円 | 3,613円 |
3年生 | 3,100円 | 4,408円 |
4年生 | 3,100円 | 4,890円 |
5年生 | 3,400円 | 5,871円 |
6年生 | 3,400円 | 6,323円 |
上記の表は月々の支払いの金額です。進研ゼミの場合「1年1ヶ月払い」に設定すると月々の費用はもう少し安くなります
ポピーをオススメするの学力アップもありますが、子どもにとって精神的なよりどころになると言う利点もあります。
子どもはどうしても「みんなと同じであること」を大切にします。
みんなと同じように通信教育を受講させることで「自分も習い事をしている」と言う安心感を与えてあげられる…と言う部分についてはお値段以上の価値があるように思います。
何も買わずに手間暇をかける……
親が一緒に勉強をするつもりで、お子さんの勉強をチェックしてください。
特にテストで間違えた場所は、同じ問題をテスト形式でプリントを作り、完璧に出来るまで何度でもチャレンジさせます。
「勉強」の感じが書けなかった場合
- チラシの裏等で良いので「べんきょう」とひらがな書いたミニテストを作ります
- 子どもにミニテストをします
- 間違えるようなら何度でもミニテストを繰り返します
1度に大量の問題を解くとなると子どもが飽きてしまうので「テレビ番組のCMの間に1つ」「夕食後に1つ」と、少しずつミニテストしてください。
計算問題なら計算。理科や社会ならテストで間違った部分を、そのままミニテストにしてください。
ミニテストは子どもが問題を解けるようになるまで、何度でも繰り返します。
まとめ
「うちの子、勉強苦手だから」と諦めないでください。
「東大に行ってくれ」とは言わないまでも、将来お子さんが自分の未来を自分の意思で選択出来るように最低ラインの学力を維持するのは大切なことです。
貧困のループから抜け出すためにも、お子さんの学力がアップするための試行錯誤をしてみてくださいね。
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